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高血圧ってなに?看護師が詳しく解説します。

高血圧ってなに?看護師のトレーナーが詳しく解説します。


こんにちは!

 

札幌市の西区八軒パーソナルジムRejoiceの看護師トレーナーの鳥木です!

 

みなさん高血圧というのは聞いたことはあると思います。

 

しかしそれが一体どういうものであるかは、曖昧な方が多いのではないでしょうか?

 

 

本日はそんな高血圧について詳しくみていきましょう!

 

血圧とは


まずはそもそも血圧とはな何者なのかを、こちらからみてみましょう。

 

血圧とは「心臓から送り出された血液が、血管の内壁を押し出す力」のことを指します。

 

そのため血圧が低すぎると、臓器に十分な血液を送れなくなってしまいますし

 

血圧が高すぎると血管に負荷がかかってしまうということになります。

 

血圧

 

血圧は「120/70」のように上と下で分かれていると思います。

 

これにはどのような違いがあるのでしょうか?

 

高い方の値(以下の画像の上側)の方は

 

収縮機血圧と言います

 

これは心臓が最大に収縮した時の圧を指します。

 

逆に低い方の値(以下の画像の下側)の方は

 

拡張期血圧と言います

 

心臓が最大に拡張した時の圧を指します。

 

 

収縮機血圧と拡張期血圧

ここでは少し専門的な知識にはなるのですが、血圧は以下の式で求められます。

 

「血圧=心拍出量 ×    末梢血管抵抗」

 

心拍出量とは心拍数と心臓にかかる負荷や収縮の力を掛け合わせたものです。

 

末梢血管抵抗とは血管の広がりやすさを指します。

 

もう少し簡単にいうと

 

血圧は「血管内の水分量」や「心臓の動く回数や収縮する力」と「血管の強さ」によって変動するということです。

 

高血圧とは


高血圧とは収縮機血圧が140以上、拡張期血圧が90以上の状態を指します。

 

血圧計で「140/90」以上が出た場合は、それは高血圧ということになります

 

高血圧は以下の2つに分けられます。

 

・本態性高血圧

 

これは主に生活習慣などが起因として起こる、原因がはっきりとはしない高血圧です。

 

喫煙、飲酒、食べ過ぎ、運動不足などの要因が重なることによって起こります。

 

・二次性高血圧

 

これは腎臓の疾患や薬剤の影響などで明確な原因がある高血圧です。

 

この場合は原因を除去することで改善することが多いことが特徴です。

 

 

高血圧の症状と合併症


高血圧ではどのような症状が起こるかというと

 

「ほとんど自覚症状はありません」

 

時折頭痛や倦怠感、肩こりなどが現れることがありますが、ほとんどは無症状なのが特徴的です。

 

それでは高血圧はなにが怖いのでしょうか?

 

それは様々な合併症です。

 

高血圧はサイレントキラーとも呼ばれるもので、高血圧が原因で疾患が起こる頃には重篤な状況になっていることが多いのです。

 

高血圧が起こすもので特に注意するものは「動脈硬化」です。

 

高血圧によって血管に負担がかかった状態が続くことによって、傷がつきます。そこに脂質などが沈着してしまうことでプラークというこぶのようなものが形成されます。

 

このようなこぶが悪さをしてしまい、血管を詰まらせたり、血管をもろくして出血のリスクを高くするために様々な合併症が起こるのです。

 

 

動脈硬化

これらが原因で起こる合併症は

 

・脳出血、脳梗塞

・心筋梗塞

・閉塞性動脈硬化症

 

などが起こります。

 

 

 

命に関わる疾患もあることから高血圧は恐ろしいものであることがわかるかと思います。

 

高血圧を予防するにはどうすれば良い?


さあここでは高血圧とは何かを学んできましたが、どのように予防や改善に繋げていけば良いかをご紹介していきます。

 

 

・塩分制限

 

厚生労働省によると1日の塩分量は

 

男性が7.5g未満

女性が6.5g未満

 

を目標に摂取すると良いと言われています。

 

なぜ塩分が高血圧と関係があるのでしょうか?

 

塩分を摂取することによって身体にナトリウムが増えていきます。

 

身体はナトリウムが増えることを感知するとそれを薄めようとする働きが起こります。

 

そのため身体の水分が余分に保持されてしまうため、血液量が増え、血管に負担がかかってしまうわけです。

 

そのため塩分制限を行うことは高血圧の予防・改善につながります。

 

 

塩

・飲酒は控えめに

 

お酒は少量であれば、血圧はむしろ下がるものになります。

 

そして心臓の疾患のリスクを下げると言われています。

 

ただし、飲み過ぎてしまうことはむしろ高血圧を助長すると言われています。

 

飲酒量の目安としては1日ビール缶500ml以内で、しっかり休肝日を持つことを目標としましょう。

 

 

 

・タバコはやめよう

 

ニコチンは交感神経を刺激し、血管を収縮させるため血圧や脈拍が上がります。

 

さらに一酸化炭素の影響により、身体が酸素不足に陥り、脈拍数の増大につながります。

 

お酒と違い、メリットは一切ありません。

 

 

お酒とタバコ

 

・運動もしっかりと

 

長期的な有酸素運動は血管を拡張させたり、心拍数を下げる働きを持ちます。

 

これにより血圧が安定していきます。

 

有酸素運動は週3~5回の「ややきつい」と思える運動を20分~30分を目安に行うと良いでしょう。

 

加えて筋トレも高血圧の予防や改善にもつながります。

 

これは筋トレにより、血管が柔らかくなることがあげられます。

 

筋トレで一酸化窒素などの血管拡張のための物質が産生されることで、血管が広げられることも加わり、血圧が低下します。

しかし筋トレ中は力を入れすぎることで血圧が上昇してしまうため、元々高血圧がある方は医師を相談をして、行うようにしましょう。

 

 

これらの有酸素と筋トレを組み合わせることで血圧が改善します。

 

まとめると


 

 

・血圧とは心臓から送り出された血液が、血管の内壁を押し出す力のこと

 

・高血圧は140/90mmhg以上の場合を指す

 

・高血圧は自覚症状はほとんどないが、動脈硬化を引き起こし、様々な疾患の原因となる

 

・高血圧の予防には喫煙、飲酒、食事、運動に配慮した生活が必要である

 

 

最後に


本日は高血圧について学んでいきました!

 

少しでも理解を深められるきっかけになりましたでしょうか?

 

札幌市西区八軒のパーソナルジムRejoiceでは看護師資格保有トレーナーの監修のもと、安心・安全にトレーニングを行うことができます。

 

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